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「第58回」

67 EF55電気機関車











(実車)
1930年代
は世界的な流線形ブームの時代であった。国鉄ではC53の1輌(43号)が試験的に流線形に改造されたのを皮切りに、C55(20~40号機)が流線形で製造され、電車ではモハ52系、気動車ではキハ43000型が次々と登場している時代にEF53の最後の3輌用として準備中の材料を転用して流線形EF55は生まれた。
EF5355両車は電気的には殆ど変わらないがEF55は歯車比を小さくし定格速度を上げたことで400トン位の特急列車を牽引するには誠に優れた高速性能を示す機関車となった。また外観的にも片運転スタイル流線形で中々派手な所を見せている。飾りの銀の帯も美しく有楽町あたりの高架を上がってくる姿は正に絵になっていた。
当初は沼津機関区に配置され、東海道本線特急列車用として「つばめ」「富士」の牽引を中心に運用された。東海道本線での運用は戦後も続き、連合軍用列車特急復活試運転列車の牽引にも使用されたが、東海道本線の列車単位増大したことから1952(S27)年に3輌とも高崎第2機関区に転属し高崎線でEF53と共に使用された。
しかしEF55には保守点検の不便方向転換が必要という問題点が残されたままの為、次第に運用も減り1960年代3輌とも廃車されてしまった。
EF55 2号機、3号機は解体されたが、1号機中央鉄道学園の教習用となり1978(S53)年に準鉄道記念物に指定された。1985(S60)年行われた機関車展示会におけるEF55 1号機の人気の高さを見た国鉄本社は、リバイバルトレインでの運用を前提として1986(S61)年廃車後20年ぶりにEF55 1号機を動態復帰させた。まさに「奇跡の復活」である。
その後のイベント列車牽引で活躍するEF55 1号機の模様は皆様の方が詳しいと思うので記述はしない。
2009年1月18日のさよなら運転を最後に運用を終了、車籍を残したまま静態保存されていたが、2015(H27)年4月から鉄道博物館で保存展示されることとなり、この保存を以ってEF55 1号機廃車となった。



(模型)
1979年(S54) 天賞堂発売(完成品のみ)
半流線形ボディの前後に特大デッキを装着したぶどう色旧型電機EF56EF57、それに完全流線形ボディのぶどう色EF55、この3輌は小生お気に入りのぶどう色トリオである。EF56EF57の2輌は既に本稿に登場済みであり、今回のEF55でお気に入り旧型電機トリオが出揃う事となる.3輌とも天賞堂美しい塗装製品でありこの点でも満足している。
この天賞堂製旧型電機トリオで満足しているのはその美しい外観と塗装に関するもので、走行性能に関してはEF56EF57何れも物足りなかった。しかし今回のEF55に関するかぎり走行性能でも満足している。
次にMovieに登場する"EF55 EL牽引7輌編成特急「燕」"でイメージしているのは昭和15年頃の各等(1、2、3等)特急列車「燕」である。
「各等特急列車」という呼称がでてきたので本題からは脱線気味ではあるが、客車の等級を示す色帯について記そう。昭和1桁うまれの小生が幼少期にみた実物列車にも又絵本でみる旅客列車にも牽引される客車には全てその等級を示す色帯が巻かれていた。ご存知の通り1等車は白帯、2等車は青帯3等車は赤帯である。
当時の記憶によれば1本の列車でこの赤、青、白の3色の帯を揃えた列車は極めて「まれ」で確か当時の特急「燕」「鴎」の2本だけ。「欧亜連絡特急」の別名を持つ日本を代表する優等列車"特急「富士」"には「赤帯」が連結されていないし、"特急「桜」"には逆に「白帯」がなかった。
Movieに登場する各等特急「燕」の7輌の客車を構成しているのはオハ35系である。

 その7輌の内訳については
;37・3[第3ステップ]  オハ35系7輌編成をご覧下さい。 
 
  又この7輌編成をEF55が牽引するStill写真
 37・3[第3ステップ][3]  EF551牽引の各等特急「燕」に掲載されているのでことらもご覧下さい。



(2017.08.11 Movie Stillx12追加)


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(第1の部屋)新規掲載うぃ終了するにあたり ) 2017.08.24)
1951年購入した鉄道模型社製ED16 EL組立てキットに始まり、今回掲載の1979年購入 天賞堂EF55 EL完成車まで28年簡に集めた約??輌のモデル車輌についての(第1の部屋)への記述をここに終了する。
(第1の部屋)への新規掲載は2003年8月開始2017年8月までの14年間にわたるものであった。


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