[一口メモ]
Chicago & Alton (C&A)は、19世紀中に他社より早く寝台車や食堂車を採用するなど、豪華なPassenger Serviceのパイオニアとして知られた会社であった。
そのC&Aが1924年看板列車"Alton Limited"(Chicago〜St、Louis)をモデルチエンジした。
牽引機4-6-2 Pacific SLから最後尾の展望車まで新しくMarron/Redに統一塗装された新"Alton Limited"が折から建設中のChicago Union Stationに現れた時、人々はこの特急列車に「世界中で一番ハンサムな列車」のタイトルを与えたという。
新装されたHeavy Weight 3軸台車のPassenger Carの多くには固有名がつけられていたが、中でも圧巻はPullman製展望車"CHICAGO"ある。車輌の長さが90フィートと特別に長く、図書室の他に日本式茶室まで備えていた。
なおこの"Alton Limited"はその色合いから一般には"The Red Train"の愛称で親しまれ、その運行はC&AのGulf、Mobile & Ohioとの合併（1945年）後も続けられ、その姿を1947年まで見る事が出来た。
Movieの併走相手はPRRの看板特急"Broadway Limited"である。表現をかえれば「Pacificの競演」である。なおこの両Pacific、両特急列車は実車も同じChicago Union Stationで顔を合えあせることがあった筈。

13枚スチール写真