[一口メモ]かって
アメリカの
交通の主役は航空機でも自動車でもなく
鉄道であった。特に
旅客輸送は
1920〜40年代にその黄金期を迎え、
300に及ぶ
大小の私鉄が
アメリカ全土に鉄道網を張り巡らせ、多数の
特急列車(Named Train)が飛びかっていた。
しかし戦後は
ハイウエーの整備が進み、
航空路線網も発達、アメリカの繁栄を支えた
鉄道の衰退が始った。特に
旅客列車が次々に
廃止され、遂に数社が走らせていた
大陸横断特急も全く姿を消してしまった。
所が
1960年代後半から、
環境やエネルギー問題、更には
交通渋滞等、自動車交通の行詰りなどから、
長期的な交通体系の中で
鉄道が再認識されるようになった。
こうした背景のもと
1971年近代的な旅客列車網を確保する目的をもった
「鉄道旅客公社」−通称Amtrak−が発足した。
Amtrakは
良質な鉄道サービス維持のため、
新型の機関車や
客車の導入など
設備投資にも積極的で、数年の試行錯誤を重ねて、
大陸横断特急も見事に復活させた。
航空機でなら
数時間で行ける所を、
2泊3日かけて、美しい景色の中を走るのは正に
「優雅な旅」以外の何ものでもない。
MOVIEに登場するのは、その
最新鋭機関車AMD 103"Genesis"と
2階建て新型客車"Superliner"(Waithers製)で構成された
復活版大陸横断特急である。
なお
Amtrakの列車には、
星条旗カラーのストライプが描かれているがその
Color Schemeは
Phase T〜Phase Wに分けられる。MOVIE登場の1本は
PhaseW統一編成、もう1本は
T〜V混合編成(実車でも混合編成は見られる)である。
復活版大陸横断特急は
"Empire Builder""California Zephyr""Southwest
Chief""Sunset Limited"等が走っている。(旅客鉄道黄金期の
私鉄大陸横断特急の
名前を受継いでいるものが多い)夫々ルートは異なっていても
(Genesis+Superliner)という
編成は共通なので
Modelには
特定の列車名をつけていない。運転の都度その時の雰囲気に適した
列車名を想定する事にしている。
(2007.2.4 追記)
現代版アメリカ大陸横断特急のMOVIE掲載を終わって
「世界の車窓」を見ると、丁度
"California Zephyr"を放映しているところであった。所が牽引機
"Genesis"の
Color Schemeが以前から見慣れている
ストライプから、
"Acela Express"とよく似たものに変っているので驚いた。
運よく同じ
Athearn製 新Color Schem"Genesis"を見つけたので早速購入し今回の追記となった。
4ブロック21枚スチール写真