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[一口メモ]
イタリアを代表する高速列車CISALPINO(チザルピーノ)の登場である。ヨーロッパの高速列車と言えば先ず、フランスのTGV、ドイツのICEが頭に浮かぶがこれらの高速列車とイタリアのCISALPINOは開発の背景が異なる。
イタリアの場合高速列車を走らせるための高速新線を次々建設するほどの経済規模もなく当然カーブの多い在来線を前程としている(TGVICEは在来線もカーブが少なくその上次々高速新線を設置)
このような背景の違いのもとに生まれたCISALPINOはヨーロッパでは少数派の動力分散方式電車列車方式となり、その最大の特色はカーブを高速で走行っさせる振子方式を採用した点である。(ドイツでICE網拡大のためカーブ、勾配の多い在来線を高速走行させる目的で後から生まれたICE-Tは動力分散、振子方式の2点でCISALPINO同一、更に日本の381系で始まる特急電車も同類)
"CISALPINO"の名称で高速列車が走行していたのは同名のCISALPINO社が運行を担当していた1996年〜2009年で、この期間時刻表でもECICとは別にCISの種別記号が与えられていた。またこの期間CISALPINO名称で主に活躍したのがMovieにも登場するETR470型であった。
"CISALPINO"の運転系統〈シンプロン峠系〉(ジュネーブ〜ミラノが主体)と〈ゴッタルド峠系〉(シュトウットガルト〜チューリッヒ〜ミラノが主体)の2系統あり、同じ区間を走るEC(ユーロシティ)やIC(インターシティ)より表定速度が速かったことと、ゴッタルド峠前後のループ線による山越えや、レマン湖コモ湖など美しい車窓風景の見所の多い路線であった。猶2006年以降は上述のICE -Tがシュトウットガルト〜チューリッヒを走行することとなりCISALPINのドイツ乗り入れはなくなった。
また2009年以降もCISALPINO社が開発した振子式ETR470や後継車種ETR610CISでなくECとして同じ路線を走行している。


6枚のスチール写真









CISALPINの美しい沿線風景(Wikipediaより)





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