You Tube 新ワイド画面(左回り走行) 昼間走行 (1)
[一口メモ]
F-Zug(特急列車)"Blauer Enzian"「青りんどう」はその流線形5輌編成の客車で有名となった列車なので、その客車の由来から始めなければならない。この客車のRootsはHWZ(Henschel-Wegmann-Zug)である。
Bauart HamburgやET11による高速列車網が築かれつつあった頃これと平行して高性能蒸気機関車と軽量客車をセットした高速列車の開発が進められていた。この結果生まれたのが流線形HWZであり、61型蒸機を開発したHenschel社と客車を製造したWegmann社の名をとってHWZと呼ばれている。
1936年Berlin〜Dresden間176kmでD-Zug(急行列車)として営業運転を開始したHWZは所要100分一日二往復、平均時速106km/hという蒸機牽引列車としては驚異的記録を示したが、増備計画が第2次大戦で中断されてしまった。
戦後DB(西ドイツ)に移管されたHWZは61型SLは事故で廃棄されたが、流線形客車の方は改装されD-Zugより格上のF-Zug"Blauer Enzian"として1954年蘇ったのである。1950年代はまだ航空機は「高嶺の花」で、長距離移動も鉄道が主役の時代、、その中で落着いた鉄青色に白帯2本を入れた流麗なスタイルと戦前設計ながらも当時最高レベルの客室装備をもつ"Blauer Enzian"の登場は多くの人々の注目を集めた。
ModelはTRIX 2011年発売の5輌セットでLEDによる室内灯が点灯する。牽引機関車にはFleischmann 2010年発売の流線型BR 03、10 SLを選んだ。実機(Prototype)の"Blauer Enzian"(Hanburg〜Miinchen)もHamburg〜Hanover間はBR 03、10 SLが牽引しているが、それは流線形カバーを取外したもののはず。しかしModelでは流線形PCx5との統一とバランスを考えて敢えて流線型BR 03、10に牽引させた。(これも又Model Rail Roadingの楽しさの一つ)Fleischmann製BR 03、10 SLを選んだ理由がもう一つある。それはこのModelがDCC Sound装備であったこと。(ヨーロッパ型SLでDCC Sound装備はこのBR 03、10初めて、ELのDCC Sound 1号はS15・16スイスRe4/4TEL)このSoundを楽しむため、今回のMovie撮影は全てDCC方式運転で行った。
2012.03.29 追記
Movieに関するコメントを追加する。
- 標準画面Movieの撮影は2011年8月、ワイド画面Movieは2012年2月と両者の間には6ヶ月のタイム・ラグがある。この間にEndless Rail外側の殺風景なコルクの平地が緑のシーナリーやストラクチャーに変わったのは当レイアウトの進化といえよう。(よく見れば運転者の服装も夏ようから冬にかわっている。)
- DCCではSound操作が出来るので、全ての発車シーンで「構内アナウンス」「発車合図の笛」「汽笛」の順でSoundを発生させた。単純繰り返しで少々鼻につく点は容赦頂くとして、少し変化を試みた所が2ケ所ある。列車がプラットホームに接近する時ホーム上の乗客への「警告する笛」に「発車合図の笛」を流用したこと(ワイド画面Movie(1))、ドラフト音を消して「力行運転」から「惰性運転」への切替を模したこと(ワイド画面Movie(4))などである。
- DCCのもう一つの利点は停車中も明るくライトが点灯すること。"Blauer Enzian"の客車も点灯装備なので久しぶりに薄暮走行と夜間走行のMovieも撮影した。
- これは蛇足であるがワイド画面Movie(1)(2)には発車直前の機関車の画像と一緒にキスシーンを演じているカップルが写っているのが目の良い方には見えるかも知れない。それではMovieをどうぞ。
16枚のスチール写真
昼間走行(右回り走行) |
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薄暮走行(右回り走行) |
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夜間走行(右回り走行) |
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昼間走行(左回り走行) |
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