You Tube |
02牽引"Blauer Enzian"単独走行 ホーム発着 (2) |
2.3mφ大動輪の共演 02、05併走 (1) |
[一口メモ]
当社には2005年頃購入したRocoの傑作流線形 02 0201-0 SLが在籍している。浅いGreen塗装に白線が1本入り、下回りは赤、中々しゃれたいでたちに満足している1台である。
聞くところによるとこの機関車1960年代はじめにDR(当時の東ドイツ)で開発された高速試験蒸機との事であるが、牽引させる客車に思い当たるものもなく、走行Movieへの掲載は諦めていた。
ところが"Blauer Enzian"第1部作成のとき、そのRootsがHWZであり、牽引蒸機61-001は事故で失われたが、客車が"Blauer Enzian"として蘇ったところまでは分かっていた。
HWZ牽引用には、営業運転には間に合わなかったが、遅れて完成した2号機61-002 SLが敗戦でDRに移籍され、この61-002を種車として1961年流線形高速蒸機02 0201-0(1970年の改番では18 201)が誕生したのである。つまり02 0201-0のRootsも又HWZであった。
そこでHWZをRootsとする機関車02 0201-1と客車"Blauer Enzian"を連結して、"Blauer Enzian"(第2部)を作成することにした。
さて02 00201-0実機は前述の通りDRで1961年開発された高速蒸機で、種車の61-002から流用した世界最大と言われる直径2.3m(2.3mφ)の大動輪が高速走行を可能としている。(アメリカの俊足Pacific SLでも動輪径は精々84インチφ=2.13mφ、満鉄あじあ牽引機パシナのそれは2.0mφ)
1972年にはTest Runで182.5km/hを樹立、急行列車運転に使用されていたが、1980年代には補助テンダー(水タンク)をつけ長距離無停車走行を可能とした。(Double Tender運用)
東西ドイツ統一後も動態保存は継続し、2011年6月には900kmのLong Runを成功させるなど現在でも「特別列車の運用」で活躍している。
02 0201-0 Modelの駆動方式はTender DriveとTenderから延びる駆動軸で動輪を回す二刀流で、おまけに実機に倣ってDouble Tenderを装備するRocoの力作である。
それでは「"Blauer Enzian"(第2部)」というテーマよりも「"HWZ"の形を変えた蘇り列車」という表現の方が適切といえる列車の走行Movieを御覧頂くことにする。
次に02 SL牽引"Blauer Enzian"とMovieで併走、対向走行する列車についても述べなければならない。その列車は05 SL牽引の急行列車D-ZugDである。D-ZugDとは戦後新製された急行列車用客車に対する当社での分類番号である。
詳しくは今後掲載予定のD-Zug5部作の中のD-ZugDを御覧頂くとして、併走相手にこの列車を選んだ理由はD-ZugDの牽引機05 SLにある。
05 SL 3部作の(第2部)の記述にあるように、この05も又2.3mφの大動輪を装着して、蒸気機関車としての驚異的な速度記録を樹立したロコである。それでは高速蒸機02と05の併走、対向走行Movie、名づけて「2.3mφ大動輪の共演」をどうぞ。
14枚のスチール写真