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You Tube 変則8の字走行 (1)     変則8の字走行 (1) (2) (3) (4) (5)


[一口メモ]
画期的な2階建てドームカーを連結した10000系ビスタカーⅠ世が登場してから約1年、この間の使用実績、性能的な問題を整理して反映させた量産型ビスタカーⅡ世(10100系)が1959(S34)年7月から登場しはじめた。
丁度伊勢湾台風の被害復旧とあわせた名古屋線の改軸工事が完了し、念願の「名阪直通ノンストップ特急」としての輝かしいスタートであった。
ビスタカーⅡ世の基本編成(ユニット)は大阪側からE10100型(M1)+サ10200型(T)+E10300型(M2)の3輌連接編成で、中間のサ10200型がビスタドームのある2階建構造であった。
この基本編成の前頭部形状は流線形貫通扉付き半流線形の2種類があり、大坂側流線形をAユニット、名古屋側流線形をBユニット、両妻半流線形をCユニットと呼称した。そして名阪直通ノンストップ特急としては上記A、B、Cユニットの何れか2ケを重連とした6輌編成で運用された。
何れのユニットも型はM+T+Mであっても動力的にはオールM(すべて動力台車)で各台車に125kwモーターX2を装着、このため平坦部均衡速度150km/h33%連続勾配を100km/hで運転することができた。
ビスタカーⅡ世は名阪直通ノンストップ特急として登場した翌年の1960年、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞。その輝かしい活躍で1963年には近鉄が名阪間市場占有率(シェアー)69.3%を占める圧倒的な力を持った。つまりこの当時、近鉄国鉄価格、速度、居住性で凌いでいたのである。
しかし東海道新幹線登場後はビスタカーⅡ世はこれに接続する名伊特急阪伊特急に転用され、新幹線から乗り換えて、伊勢志摩方面に向かう乗客を楽しませた。そして1978年春からは、それまで一度も運転されることのなかったA+C+B3重連(ユニット)9輌編成で運転され、この3重連9輌編成は1979年7月の「さよなら運転」まで続けられた。
Movieに登場する3重連9輌編成モデルはKATO製。KATOのレジエンドコレクションシリーズNO3A+B 6輌編成の中間に、別売りのCユニット3輌編成を挟んだものである。
走行は2本のエンドレスとダブルクロスを2度通過する変則8の字走行である。
猶当社にはHOゲージ 近鉄10100系ビスタカーⅡ世(A+Bユニット6輌編成)が在籍しており、その紹介記事が走行Movieを含めて掲載されているのでご覧頂きたい。


6枚のスチール














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