[一口メモ]
DSB（デンマーク国鉄）の列車2部作の（第1部）に登場するのは4輌編成ディゼル特急列車MA"Lyntog"（「稲妻」）である。1960年代になって、DSBでは古くなった長距離急行列車（1930年ころに製造されたもの）の置換えの検討を始めた。
その結果、その頃既にヨーロッパでTEE列車として活躍中の西ドイツのVT 11.5に礎いて、1961年MAN社に発注、1963年以降4輌編成ディゼル列車MAが11本納入された。(460号～470号)DSBではこのディゼル列車MAに"Lyntog"（稲妻）の愛称を与え"Lyntog"は特急列車としての活躍を開始した。
"Lyntog"4輌編成の一端には貫通幌が設置されているので、貫通幌のある端面同士を連結した8輌編成運転も可能である。最高速度140km/h（後に160km/h)である。
こうして約30年間活躍し続けた"Lyntog"であるが、Inter City用に開発された新世代ディゼル列車IC3の登場に合わせて1990年から"Lyntog"の引退が始まった。現在Odenseの鉄道博物館にLyntog一編成が保存されている。
なおMovieで"Lyntog"と併走する列車は（第2部）に登場するDSB MY DL(Roco製)の牽引する寝台列車である。
