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[一口メモ]
今回は先日掲載した世界の高速列車4本同時走行(第2部)に登場した4本の高速列車の単独走行Movieを一挙に掲載する。走行するのはスペインのEuromed(MEHANO製)、フランスのEurostar(HORNBY製)、フランスのTHALYS(Lima製)、イギリスのGreat Western HST(Lima製)である。
これ等4本の高速列車のプロトタイプ(実車)に関するコメントを記載する。EuromedEurostarTHALYSの3本はヨーロッパ高速列車の代表格TGVから派生した車種なので元祖TGVと関連させて記述する。
フランス国鉄(SNCF)が運行する高速列車TGV1981年最初の営業路線としてパリ~リヨン間の南東線を最高速度260km/hで開業した。日本の新幹線開業に遅れること17年ではあるが、営業運転最高速度が新幹線を上回ったので、この点で世界の注目を集めた。
TGVは以後大西洋線、北線、地中海線、更にヨーロッパ線と営業路線を拡大営業運転速度順次上昇していった。行先もフランス国内諸都市にとどまらずベルギーのブリュッセル、オランダのアムステルダム、ドイツのケルン、イギリスのロンドン、スペインのバルセロナへの運行によりTGV国際列車網を形成している。
EuromedTGVをベースにして開発したスペインの高速列車。1997年からバルセロナ~アリカンテ543kmの地中海回廊と呼ばれる広軌在来線(1668mm)で最高速度200km/hの営業運転を開始した。軌間の違いからTGVと直通運行は出来ないが広義のTGV Networkをになっている。。Euromedの塗色は白とブルーを基調としているが、機関車には太陽を象徴するオレンジ色地中海カラーのブルーでデザインしたロゴマークをつけ大きく書かれた"Euromed"が特徴となっている。
英仏海峡トンネルの完成とこのトンネルを通してイギリスとヨーロッパを最高速度300km/hで結ぶ国際列車"Eurostar"の開業は20世紀の最後を飾るヨーロッパの快挙である。。Eurostarの車輛はTGVをベースにして、イギリス、フランス、ベルギーの3ヶ国で共同開発しEurostarの運営もこの3ヶ国共同運営である。18輌の連接客車を2輌の機関車が前後からはさむ20輌長編成Eurostarはホワイトとイエローの塗り分けをブルーが上下からはさむ塗色配分で、形状的にも優美な曲線でまとめられている。開通当初ロンドン~パリ間約3時間の所要時間は現在では2時間15分に短縮されている。
フランスベルギーオランダドイツの4ヶ国を結ぶワインレッドの高速列車、それがTHALYSである。Eurostarと同様にTGVを基本にして、電源方式信号方式通行方式(右側通行か左側通行か)等の異なる区間を走行するため工夫が施されている。槍を投げる女性を象ったシンボルマークの描かれたTHALYSは、統合ヨーロッパの新時代を象徴するオールマイティな高速列車である。
次はイギリスの高速列車HST(High Speed Train)について。
HSTは1976年イギリス国鉄(BR)が開発した高速列車である。HSTはIC125とも呼ばれるが、主要都市間を最高速度125mile/h(200km/h)で結ぶという意味である。
イギリスは幹線でも非電化区間が多いため、HSTはディーゼル電気機関車2輌が前後から客車7輌挟む固定編成で構成されており、1982年までに95編成が作られ、HSTによる高速ネットワークはそれまで低迷を続けていたBRの救世主的存在となった。
その後BR(イギリス国鉄)は民営化され、HSTを受継いだ民営各社は独自のカラー塗装をしたり、ロゴマークを入れたりしてセンスの良い装いにHSTは進化していった。Movieに登場するのは民営化後のGreat Western鉄道のHSTである。


15枚のスチール

Euromed








Eurostar








THALYS





Great Western HST









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