[一口メモ]
NS（オランダ国鉄）の列車はMovieシリーズ初登場である。2部作のうち今回の（第1部）は1100型電気機関車である。
オランダはWWⅡ（第2次世界大戦）で荒廃した鉄道網再建の基本方針に「主要幹線の電化」をかかげていた。この基本方針のもとフランスのBB8100型をベースにオランダ向けにアレンジした姿で1950年から1956年にかけて50輌製造（その後も若干増備）されたのが汎用電気機関車1100である。
1100型ELの活躍によりオランダは1958年にヨーロッパで最も早い「蒸気機関車の全廃」を達成している。1100型ELは最高速度135km /hの性能を持ち、ラインゴルトなどTEE（ヨーロッパ国際急行列車）のオランダ国内牽引を担当した他オランダ国内主要都市を結ぶIC（インターシティ）の牽引にも使用された。
しかし1980年代に入ると旅客列車の電車化が進められ活躍の場が減少し廃車が始まり1998年にはついに全車が運用外となった。現在は1125号機が原型に復元されユトレヒトの交通博物館に保存されている。
Movieで1100型ELに牽引されているPCx4(1st classx2、2nd classx2)はNSがIC用客車不足解消のためDB（ドイツ鉄道）のIC用PCをオランダに移籍し、改装を施した車輌である。
尚、Movieで同時走行するDouble Decker（2階建）電車はこの後(第2部）に登場するIRMタイプ電車である。
