[一口メモ]
NS（オランダ国鉄）列車2部作の（第2部）に登場するのはDouble Decker EC（二階建電車）である。オランダが大戦後の荒廃した鉄道網再建の基本方針に「主要幹線の電化」を挙げていたことは（第1部）に記述した通りであるが、その結果主要都市間を便利に結ぶ「電車網」ができあがった。
この便利な「電車網」を具体的に記せば、主要都市間を結ぶ電車列車が、30分～60分間隔の完全パターンダイヤで多数設定されており、主要駅の対面ホームでの相互接続、異系列電車列車同士の分割・併合も行われている。
日本の長距離電車ネットワークは島 秀雄氏がこのオランダの電車網を参考にして推進したものともいわれている。
オランダの電車と言えば、あのDog Faceを連想する電車の活躍を思い出すが、今回登場するのはそれより新世代、新性能のAll Double Decker 3輌固定編成のIC用IRM 8200型電車である。
1994年から1996年にかけて1次車として3輌固定編成x３４本、4輌固定編成ｘ47本製造され、その後も6輌固定編成の増備、一次車の編成増強が行われ、現在は4輌固定編成ｘ47本、6輌固定編成x80本の大世帯である。
性能的には最高運転速度160km/h、VVVF制御、高速新線(AC 2500V)も走行可能な複電圧電車で、サービス面では初の冷房車である。主要都市間のIC用として活躍する12輌編（6輌固定＋6輌固定）も多く見られる。
猶Movieでの対向走行する2本の列車は先輩IC(1100EL牽引PCx4、Roco製)と後輩IC(Double Decker EC、Lima製)なので両者の対向走行は「先、後輩Inter Cityの共演」である。
5枚のスチール
