2004年9月5日から9日までの間に、ここ伊勢市での有感地震は9回も発生し、日常の挨拶の中に「地震」がよく登場する。
中でもマグニチュード7前後の比較的規模の大きい地震が3回あった。この内2回は初日の9月5日に発生し、尾鷲に90pの津波が押寄せたり、伊勢市でも海岸近くの住民に避難勧告が出たりでニュースでも大きく取扱われていた。
この時一部の方から「鉄道模型は大丈夫か?」のお見舞いを頂き「幸い今回は無事でした」とのお礼状を発信した直後の9月7日8時29分、第3回目が発生、被害を受けてしまった。
前2回の震源地は紀伊半島東南沖、第3回目が東海道沖と震源地の位置の違いによる揺れの方向やその周期の相違が微妙に影響しているのかも知れない。
正直なところ、今年1月の経験から、すべての展示模型にアクリルカバーやアクリルBOX、ガラス扉が設置され、例え転倒事例はあっても、転落は有り得ないから、今後はそう心配する事はないとタカをくくっていた。
ところが転落防止対策が行われていない所が1箇所あったのである。しかも最も大切な1960〜70年代の日本型機関車を中心に約100輌を収めた3F大ガラスケース(車輌展示状況3F参照)がそれである。全く盲点をつかれた形となってしまった。
3段のガラス棚のうち、最下段の棚は、ガラス戸との隙間が狭く転落の心配はないが、上部の2段は転落自由である。
もっとも機関車陳列の仕方が、棚のフチに平行でなく60度〜70度の角度をつけて、しかもフチからかなり奥の方に並べていたので、横倒しになっても転落する事はないと安心していた面がある。
動輪が回転する事のない機関車でも、ガラス棚へのジカ置きでは、地震の時には滑ることを思い知らされた。転落状況は目を覆いたくなるような惨状であったが、結果的には大修理を必要とするほどの深刻な損害のなかったのが不思議な位である。(まだ細かい調査は行っていないが…)何はともあれ、再転落防止の為の応急処置を行った所である。それでは被害状況と応急対策を写真でお目にかける。

1・3Fガラス大ケース被害写真

A.全体概要


B.左側部分


C.右側部分


2・同ケース転落防止応急対策写真 (5o×5oアクリル角棒をガラス棚にクリップ止め)

A.左側部分

B.右側部分

C.クリップ拡大写真

[補足]
3F大ガラスケース騒動のカゲに隠れてしまっているが、実はこの時2F大アクリルBox内でも転倒が発生していた。しかもその倒れ方が前回1月6日の時のそれにあまりにも酷似しているのに驚かされた。転倒グセが付いてしまったのか?…(以下に転倒写真を示す)









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