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[一口メモ]
BR05蒸気機関車第2部は、05 002(普通タイプ)の牽引するデモ走行列車である。05 002も新製当初から第2次大戦中までは、流線形カバーを装着して活躍、第1部記載のとおり05001とともにベルリン〜ハンブルク間で、営業運転速度118.3Km/h世界記録を樹立した。
更にもう一つ、05 002号機には輝かしい記録がある。その時の模様を以下に示そう。1936年5月11日高速試験のため05 002号機は客車4輌(3輌説もある)を牽きハンブルクを出発した。そして途中の緩い下り勾配区間200.4Km/hという蒸気機関車としては当時世界最高速度を記録している。
2.3mという大動輪経は、このようにスピード記録達成には貢献したが、出力では当時のドイツ標準急行用蒸機01型に及ばなかった。その理由も又この大動輪経にある。それは大動輪との干渉をさけ、かつ重心を低く抑えるためにボイラー経細くさせざるを得ず、出力低下をまねいてしまった。
このことから、200.4Km/hという最高速度達成時客車4輌しか連結していなかった点も理解できるし、05 001と002がベルリン〜ハンブルク間の営業運転で表定速度118.3Km/h世界記録をだしている特急列車の客車連結数も概ね5輌程度であったという。
このように流線形05型俊速ではあっても、長編成高速列車牽引には非力であった。僅か3輌しか製造されなかった理由がこの辺にある。(01型を高速タイプに改造した流線形01.10型55輌も製造されている)
話は実機05 002流線形時代に重点が移ってしまったが、戦時中に流線形カバーを撤去1された05型は3台とも普通タイプとなり、戦後DB籍で1958年まで急行列車を牽引した。モデルの05 002はこのDB EpV時代の実機をプロトタイプとしている。
最高速度達成記念デモ走行列車は、実車が記録樹立時に客車4輌連結であったことを意識して、4輌連結としている。しかもオール食堂車豪華編成で、来賓全員に食事を楽しんで頂こうという趣向である。

8枚のスチール写真

















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