単独走行　　Alton Limited との併走

[一口メモ]
アメリカ旅客鉄道黄金期の各鉄道会社間競争としては、"20th Century Limited"(NYC)と"Broadway Limited"(PRR)のNew York〜Chicago間のデッドヒートが有名であるが、実際にはChicago〜Twin Cities（ミネアポリス／セントポール）間約400マイルの方がより厳しい激戦区間であった。争ったのは"Twin Zephyr"(CB&Q)、"Hiawatha"(MR)、"Twin Cities 400"(C&NW)以上3鉄道の特急列車である。
"Twin Zephyr"は1935年に登場したステンレス製流線形DL特急であるが、モデルは当社に在籍せず。"Hiawatha"は本編MOVIEに登場し、"Twin Cities 400"との併走（競争）シーンも掲載している。（S10・1参照）
C&NWのルートは観光的には一番劣っていたので、せめてスピードで遅れをとるまいと、列車名を"Twin Cities 400"又は"the 400"としている。その意味するところは、「Chicago〜Twin Cities間400マイルを400分で結ぶ特急」で実際にスピードの点では3社互角であった。
牽引機流線形Hudsonは1938年美しい暗緑色で登場したが、その前頭部形状が"Shovel Nose"である点で、ライバル"Hiawatha Hudson"と酷似している。
翌1939年、"Twin Cities 400"の客車編成も新型流線形に置き換えられたが、折から台頭してきたディーゼル機EMD E3Aとの競争で、新鋭Hudsonが"Twin Cities 400"の先頭に立つ機会は殆どなくなってしまった。その分当社では流線形Hudsonに思う存分、流線形Smooth Side PC×8(IHC製)を牽引してもらっている。
なお併走相手はシカゴから南へ下っていくChicago&Altonの特急"Alton Limited"（愛称Red Train）である。

8枚のスチール写真

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