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25. 近畿日本鉄道 高性能通勤者(1460系及び6800系)

25・1. モ1460型(大阪線 高性能通勤車 MMユニット)







実車)
1957年(昭和32)ベージュ(肌色)にブルーのベルト1本の塗装で、華やかに大阪線に就役した量産型、高性能通勤車、それが モ1460型である。
MMユニット、WN駆動、シュリーレン台車、奇数車にパタグラフを装備し、その形態も従来の大阪線車輌と大きく変化した。
窓枠を殆ど見せない1000mm幅の広窓、JR101系に先んじて一般近距離用電車のトップを切った両開きドア−、そして正面も窓を大きく配して、近代感覚あふれるものとなった。
ノ−シル張上げの美しい車体、内部もアルミデコラを使用して明るくなり、前j述のようにベージュにブルーベルトの外部色で出場した為誰の目にもこれが、新性能車であることをはっきり印象付けた。(このベージュ塗装は1965年頃から普通のマルーンに戻された)1460系は今はすでにないが、そのあと続々と続く新しい近鉄スタイルの原点となった記念すべき車輌である。

(模型)
1961年、ペーパーボディ利用
モ1460が尤も華やかに活躍していた頃、大阪に住んでおり、実車を度々目にしていたのでペーパー自作を試みた。プロトタイプはMM方式固定編成であが、模型の方は当時もっとも一般的であった1Mインサイドギヤー方式の1M1T固定編成である。台車はKD26,床下機器類は適当に装着、ベージュにブルーの帯びの塗装は実車の感じをうまく捉えていると自負しているが、何しろ製作後40年以上経過して塗面の汚れや、ヒビ割れも生じているが、考え方によってはペーパーボディの耐久性も見上げたものである。
各車ヘッドライト×1、テールライト×2、室内灯×2装備、セレンによる方向別切替、ON/OFFスイッチの作動すべて正常、電流0.8Aで550Rエンドレスを快走する。

1460型Movie     (’04.12.5追加



25・2. モ6800型(南大阪線 高性能通勤車 愛称ラビットカー)







(実車)
1957年(昭和32)1460を追って南大阪線に登場した通勤用高性能電車である。
MMユニット、オールM方式などの大要は1460と同じであるが、こちらは両開き4扉車で、加速、減速性能は段とアップし、そのピョンピョン跳ねるような運転性能からラビットカーと命名され、ウサギをデザインしたマークも付けられた。塗色はオレンジに白帯1本、埋込式の2個のヘッドライトが珍しがられた。
1961年までに一族40輌が製造され、これにより、各停の平行ダイヤが可能になり、南大阪線の輸送力増強に貢献した。なお、オレンジに白帯1本の軽快な塗色も1460の場合と同様、塗装工程合理化のため、後にマルーン色に統一されてしまった。

(模型)
1964年ペーパーボディ利用
確か製作に着手したのは上述のモ1460完成の翌年(1962年)あたりだったと思うが、其の頃次々と発売された機関車--C59(カワイ)、ED71、ED61、EF80、EF61(鉄道模型社)、C58(宮沢)--のKIT組立作業を優先させた為、完成が遅れてしまった。遅れてしまっただけでなく、モ1460に比べ手抜き工作になっている。
1460にはテールライトの他に室内灯も設置しているが、モ6800では双方とも省略、粗製乱造のそしりは甘んじて受けなければならない。
駆動関係などは兄貴分のモ1460と全く同様のメカを踏襲している。それでは最後に近鉄スタイルの原点となった高性能車兄弟の写真を掲載してこの稿を終る。(一緒に参急のスター2200系が写っているが、これについては別の機会に登場願う事にする)


[補足] 2004.10.21
何十年も前にマッハ模型で購入した近鉄用標識板の未使用分を見つけたので高性能兄弟に取り付けてみた。
実車が活躍していた時代が思い出されてなつかしい。



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