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You Tube 右回り連続走行 (1)


右回り連続走行 (1) (2)  左回り走行 (1) (2) (3) (4) 


[一口メモ]
S17A・6 485系ボンネット特急「しらさぎ」に続く「長編成Movie」シリーズ第5弾モハ40系 省電(省線電車)である。
モハ40国電史上に一つの区切りをつけた形式で、電動車として初めて20m級となったのはモハ40その一派である。モハ40系と呼ばれるこのグループは戦時設計63型が生まれるまで続き戦前の国鉄電車代表となったのである。
モハ40両運転台だが片運転台モハ41クハ55も1933年同時に製造され、以後様々なバラエティが展開する。世界的な「流線形ブーム」の影響を受けて上記のモハ40モハ41クハ55が1935年製造分から前面に丸みをおびた「半流線形」で登場した。走行抵抗減少効果は別としてそのスマートな外観が人気を博した。今回の走行するKATO製モハ40系Modelもこの「半流線形人気モデル」である。
バラエティは更に進み、全面が丸くなった、半流モハ40系は次にはヘッドライトが流線形(砲弾形)となり、更にそれが埋め込まれ、屋根が張り上げられてスマートさを増していった。「スマートさ」の追求は車体側面に及び、窓の上下に出張り帯のない平滑側面が張り上げ屋根に続くノーシルノーヘッダーモハ60シリーズの出現で実を結ぶ。このモハ60シリーズシリーズこそ戦前国電の装いのトップモードと言えるものである。
一方「半流」にあきたらず、敢然と「流線形」に挑戦したグループがある。戦前の電車王国関西に1936年登場した流電モハ52シリーズで、私鉄との競争の激しい京阪神間の急行電車に使用され絶大な人気であった。製造コストや点検の不便さから増備が行われず、モハ52シリーズは少数派に終わってしまったがこの弱点をカバーした「合いの子」モハ43シリーズが後を継いでいる。以上がモハ40系バラエティの概要である。
ここでKATO製モハ40系モデルに関する外観上の若干の不満点を述べたい。それは屋根上に並ぶグローブ形のベンチレーターに関するもの。上述のモハ40系バラエティ進展の中で、一貫して変わらなかったのが、屋根上の3列に並ぶガーランド形ベンチレーターである。つまり戦前のモハ40系の華やかな変遷とその中で全く変わらぬ3列ガーランドベンチレーターの姿がファンの中では密接に結びついているのである。
一方グローブ形ベンチレーターはモハ40系が戦後の更新修繕の時に変更されたものだと思う。KATOカタログの「製品は昭和10年(1935)に作られたモハ40系プロトタイプにモデル化しました」を厳密に解釈しても、グローブ形ベンチレーターは首を傾げざるを得ない。
最後に走行モデルの6輌編成は(モハ41+クハ55+モハ40)の3輌編成を2本つなげたものである。ヘッドライト/テールライトは点灯/消灯操作可能なので、編成中間のライト類は全て消灯している。


7枚のスチール写真

















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