「第26回」 従台車なし動輪3、4軸 蒸機集合!!
何故「従台車なし」と条件がつくのか、そこでアメリカ蒸機の発展過程を独断と偏見で大きく三つの世代に分けてみた。(複式機関車など特殊なものを除く)
蒸機の世代 | 概 要 | 代表機種(軸配置) |
第1世代 19世紀 中頃 |
動輪2軸まで、あらゆる用途をうまくこなす汎用 機で満足していた時代 (輸送需要もそれほど大きくなかった時代) |
古典蒸機中の古典機 4-4-0 American 一説にはAmericanの累計生 産量は25000をオーバーした という |
第2世代 19世紀 後半から 20世紀 初頭 |
輸送需要の増加に合わせ、夫々の用途に適 した蒸機が開発され、それが大活躍した時代。 この世代の機関車の共通の特徴は従台車の ないこと。 [入換用] 機関出力を100%粘着力に生かせる全軸駆動 [貨物用] 機関出力の配分をスピードよりも牽引力に重 点をおく為、動輪径を小さくして軸数を増やす。 ガイド役お先軸は必要。 [旅客用] 貨物用と逆に動輪径を大きくして、スピードアッ プを狙う。 高速の機関車をガイドする為2軸先台車が欲し い。 |
[入換用] 0-6-0 Burbonaise 当然の事ながら大きなスピー ドや牽引力は期待出来ない。 [貨物用] 2-8-0 Consolidation 19世紀から20世紀への移り変 りの時期に重量貨物用として 全米に大発生した。 [旅客用] 4-6-0 Ten Wheeier 旅客用蒸機発展プロセスのス タートポイントに立つ。 |
第3世代 20世紀 初頭から 中頃まで |
飛躍的に増大する輸送需要に応えるには機関 車そのものの出力をアップする事が必要となり 方策として火室の拡大が実現。 形態的には火室を支える従台車がついた。 (先台車とは役割が異なる) 結果的にアメリカ蒸機は大きく進化した。 なおこの蒸機の高性能化にはUSRA(合衆国 鉄道管理局)の指導が大きく貢献している。 |
[貨物用] 2-8-2 Mikado、 4-8-2 Mountain (4-8-4 Northern) [旅客用] 4-6-2 Pacific、4-6-4 Hudson 4-8-4 Northern (この旅客用3機種は「第4回」 〜「第6回」に登場済み これら第3世代機関車が「アメリ カ蒸機黄金時代」を築いた。 |
この表に従うと「第26回」は表現方法を変えれば「第2世代機関車集合!!」という事になる。
「第3世代機関車」は活躍も華々しかったが、主要幹線の無煙化(アメリカの場合DL化)で寿命は比較的短いものが多かったが、地方線区やショートラインでしぶとく生き残って長命を全うしたのは案外にも「第2世代機関車」であった。
(日本の蒸気機関車についても同様の事が言えそうである。)
A、HO.OO 車輌集合!!
当社所属のHO.OO「第2世代機関車」は10輌、すべてBachmann製である。
上段よりConsolidation×3、Ten Wheeler×3、Mogul×1、Burbonaise×3 |
次に3台づつ小グループ写真をお目にかける。
(1)2-8-0 Consolidation 3台 |
Bachmann SpectrumのBaldwin 2-8-0 Consolidation3羽烏 |
上段より | ・ | BALTIMORE & OHIO ・SOUTHERN ACHISON TOPECA AND SANTAFE (尚、ConsolidationはModel Railroader誌の1998年度"HO Locomotive of the Year"とProduct of the Year" の2賞を受賞している。) |
[補足] ’05.4.27
その後Bachmann Consolidation 3羽烏に仲間 (Rock Island #2121) が加わりConsolidation4羽烏?となる。
(2)4-6-0 Ten Wheeler 3台 |
上段より | ・ | "Hogwarts Express"牽引用 "HOGWARTS CASTLE"(Special Edition) |
・ | LMS(London Middlond Scotland)の誇る4--6-0(英国の人気車種) | |
・ | SpectrumブランドのBaldwin 4-6-0(UNION PACIFIC) | |
上側の2台はOO Scaleのため、Baidwinとの大きさ比較のためには、この2台の大きさを14%ほど差引く 必要がある。 |
(3)0-6-0 Burbonaise 3台 |
上段より | ・ | USRA 0-6-0 Tender(UP Gray) |
・ | Panier Tank(Great Western Railway OO Scale(機関車トーマス物語にダックとして登場する) | |
・ | Saddle Tank Switcher(SpectrumブランドPENNSYLVANIA) |
(B)HO.OO以外の車輌集合!!
1、On30の2-6-0 Mogul 5本 |
「第20回」Bachmann On30集合!!と一部ダブルところもあるが、Mogulが5輌在籍するので、客車と貨車を牽引する5本の列車として登場してもらった。
(尚このTrain Setに含まれるPassenger CarはModel Railroader誌の1998年度"O
ScaleRolling Stock of the Year"を受賞している)
上段より | ・ | "BUMBLE BEE"塗装のDenver & Rio Grande Western |
・ | Christmas ColorのWonderland Express | |
・ | "Empire Builder"塗装のGreat Northern | |
・ | Greenに金文字のColorado & Southern | |
・ | 最後尾のCabooseにはライトもつくPennsylvania貨物列車 | |
(何れもプロトタイプはないが楽しい列車達である) |
(2)Gの第2世代蒸機7台(Bachmann) |
内訳は2-8-0 Consolidation×1、4-6-0 Ten Wheeler×5、2-6-0 Mogul×1である。
この7台の集合写真を撮るのは大変なので個別の陳列写真の掲載で「お茶を濁す」ことにする。
(イ)Consolidation(YELLOW PINE LUMBER CO.21) |
このConsolidationはModel Railroader誌の2001年度 "Large Scale Locomotive of the Year"を受賞した |
(ロ)Ten Wheeler 4台 |
B&O THE ROYAL BLUE | DENVER & RIO GRANDE 12 |
CIRCUS専用機EMITT KELLY JR. 49 | SOUTH PACIFIC COAST 21 |
このTen Wheelerは10年間に100万台以上売れたBachmannのベストセラー機関車である。
(ハ)残る2台(MogulとTen Wheeler) |
この2台は、たまたま完成したばかりのG Gauge Endlessレールを走行していたので、その写真を2枚掲載して「第26回」を終了する。
Ten Wheeler(D&RG)のひく古典客車列車とMogulの運材列車が併走中(外側 Endlessは今の所Ten Wheelerが独占しているが、内側 Endlessは色々なG機関車が入ってくる) |
Mogulの前に0-4-0 Saddle Tank Porterがつき重連となる。内側の仮設HOレールにも毎日色々なHO列車が乗り入れてくる |
TOPへ | 保有車輌紹介 | 第2の部屋 | 9ページ | 11ページ |