「第27回」 2-8-2 MIKADO 集合 !!

本来ならば「第3世代 機関車集合 !!」としたい所であるが、第3世代はすでに旅客用4-6-2Pacific 「第4回」4-6-4 Hudson 「第5回」4-8-4 Northern 「第6回」が登場済なので、残る貨物用蒸機「車軸配置別集合」の形態に戻ることにする。
すでに述べた通り全米に大量に普及し愛用された第2世代2-8-0 Consolidationを幹線貨物輸送の王座から駆逐したのはこの第3世代2-8-2 MIKADOである。


(1)2002年末 在籍車輌


上段より

GN(Great Northern Railway)
 USRA 2-8-2 Heavy MIKADO
  (Rivarossi 製)

DR(旧東ドイツ) Class 39 SL
  (Fleischmann 製)




[蛇足]
USRA 2-8-2 Heavy MIKADO (GN 3385)について

Long Vanderbilt Tenderをつけ煙室前面にコンプレッサーを移すなど、USRA標準とは異なるGN独自の改装が施されている。
"Heavy MIKADO"というだけに、隣のクラス39 SLが小さく見える程、堂々たる体躯である。
また、塗装の方もこの鉄道沿線にある国立公園の名にちなんで"Gracier Park"塗装と呼ばれる美しい塗り分けを施された姿は貨物用いしておくのが勿体無い華やかさである。Rivarossi製の小生お気に入りの機関車の一つである。







(2)その後の増備車輌

(イ)Athearn GENSIS のMIKADO 3羽烏

USRA 2-8-2 Light MIKADO(Athearn製、アメリカで好評を博す)
上段よりCanadian National 3708、 SOUTHERN 4762、 Union Pacific 2537




(ロ)プロトタイプ(実車)が今なお現役のMIKADO(Bachmann China)

上段より上游1742(上海宝鋼集団、第5製鉄所々属機)New York Susquehanna & Western 142(上游型の米国仕様車)



上游型は小運転、入換、鉱工業用の2-8-2 SLとして1996年までに唐山廠で総数1769台生産された。日本のD51クラスに相当する。
少数が韓国、米国に観光列車牽引用として輸出された他、現在100台弱が現役機として中国各地で稼動中。
Susquehanna & Westernは1992年上游型142号を中国から輸入しNew York郊外で「歴史的車輌」からなる観光列車の牽引機として人気がある。



「第28回」

4-8-2 Mountain 集合 !!

第3世代蒸機の性能向上にUSRAの指導が貢献した事は既に述べたが、その中の一つに標準化の徹底がある。
排障器や、キャブ、テンダーから各種部品にいたるまで共通部品が使われ、独特のスタイルとなっている。例えば煙室扉の中央にヘッドライトをつけるアメリカ型蒸機の特徴的スタイルもそのルーツはUSRA標準である。
とは言っても、長年の間に各鉄道会社で独自の改装や装備変更を重ね原形をとどめないようになった例もある。

(1)Bachmann USRA 4-8-2 Heavy Mountain 3羽烏

Heavy Mountainは当時としては巨大な機関車で、C62のそれより大きい69インチ径の動輪が小さく見るほど堂々とした体躯はまさにマウンテンの名にふさわしい。Modelの方も、各社改装後の姿を上手く捉えており、賞こそ取っていないがBachmann Spectrumブランドの傑作と小生は評価している。

上段より NORFOLK & WESTERN 120CHESAPEAKE & OHIO 543、 SOUTHERN PACIFIC 4367


今回、集合写真は1枚とし、この後3台の個別写真を掲載し、USRA共通仕様分と、各社独自改装分との関連をご覧頂くことにする。

NORFOLK & WESTERN (USRA Long Tenderつき)

CHESAPEAKE & OHIO (VC 16 Tenderつき
SOUTHERN PACIFIC (Oil Tenderつき)





(2)Bachmann のUSRA 4-8-2 Light Mountain 1台

USRA Light Mountain は主に南部の鉄道で活躍、中でも大手のSouthern Railwayが最大の受け皿になっていたという。
小生もLight Mountainが欲しかったというより、ライト・グリーンに金文字の美しいBachmannSpectrumブランドの"SOUTHERN"に魅せられて購入した次第である。火室に赤色LEDを導き走行中赤い光がもれてくる走らせて楽しい機関車であるが、このLight Mountain、理由は良く分らないが2004年 Bachmann Catalogに前述のHeavy Mountainが登場するのと入替わりに消えてしまった。永久に消え去らせるには勿体無い機関車たちであるが・・・。
参考までにこのLight Mountain"SOUTHERN"の牽引する特急"CRESCENT LIMITED"の走行MOVIEをお目にかける。






「第29回」 動輪5軸蒸機集合!!

今回が車軸配置別集合最終回となる。動輪5軸となれば車輌数も少ないので、先、従輪の数に関係なく動輪5軸で集合をかけることにした。
集まったのは2-10-0 Decapod 1輌、2-10-2 Santa Fe 3輌、2-10-4 Texas 1輌の計5輌である。
これを機関車の所属国別に見ると、アメリカ2輌、ドイツ2輌、中国1輌となる。



上段より PRR 2-10-4 J1 #6418
ドイツの2-10-2 2台(BR84 DRG仕様とBR45 DR仕様)
CNR(中国)2-10-2 QJ #7141
ERIE 2-10-0 Russian Decapod #246



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