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 ⑧-1  GN(グレート・ノーザン鉄道)Empire Builder塗装


今回登場するのは、GN鉄道Empire Builder塗装Heavy Weight Open Deck Observation Carである。
GN鉄道はアメリカ最北ルートの大陸横断鉄道(シカゴ~シアトル 3550Km)を1893年に完成させた。この時日本郵船と提携しシアトルから横浜、香港への定期便を就航させたのも有名な話である。
この最北大陸横断ルートを走行したGNの看板列車Empire Builder号であり、この列車にほどこされた、オレンジ色深緑の塗分け塗装が「Empire Builder塗装」と呼ばれるようになった。
戦後間もなく日本に登場し、それまでの「電車」概念を大きく変革した80系湘南電車オレンジと、の塗分け塗装は沿線のみかんのオレンジ色と、その葉の緑色を示すといわれているが、その「原点はEmpire Builder塗装」説が有力である。そうなると、その後日本に登場した153系165系もみんな「Empire Builder塗装一族」としてまとめることができる。
元祖「Empire Builder号」は1971年以後はその運営がAmtrakに移管され、毎日運行が続けられている。最後に登場のモデルは「Athearn製 塗装済 ショーティ・キット組立て」である。


  ⑧-2  GN(グレート・ノーザン鉄道)Empire Builder塗装


今回登場するのも前回と同じGN鉄道Empire Builder塗装のHeavy Weight Open Deck Observation Carであり、違ったところはModelがAthearn製塗装済キット組立てからIHC(International Hobby Corp)製完成車に変わった点である。(2016. 05.19)
前回のAthearn製S14・9(1)に今回のIHC製ObservatIon Carは9・1にMovieおよびStill写真が掲載されているのでそちらもご覧ください。
「アメリカの美しい特急列車」と言われて思い出すのはSPの"Daylight"、SOUの"CRESCENT LIMITED"、C&Aの"Alton Limited"などである。しかしこれ等の人気列車のカラースキームが他に進展波及していったと言う話は余り聞かない。
これに対しGNの"Empire Builder"塗装は違っていた。日本の80系湘南電車の緑とオレンジ塗り分けのルーツとなった話は前回既に掲載しているが、アメリカでも他の鉄道の機関車や車輌がEmpire Builder塗装まがいに塗り替えられた例があるし、又Empire Builder大好き社長が自分の会社のタクシーを全てEmpire Builder塗装にしてしまった話なども残されている。




   ⑨-1  PRR(ペンシルバニア鉄道)Tuscan Red塗装


今回からPRR鉄道展望車に変わる。NYC(ニューヨークセントラル)鉄道と覇を競ったアメリカ東部の巨大鉄道会社であったPRR(ペンシルバニア鉄道)からは3種Heavy Weight Observation Carが登場するが、塗装(Color Scheme)は何れも同じTuscam Red(チョコレート色)にGold Stripeがはいったものである。
最初に登場するのはBachmann Spectrumブランドの展望車である。このSpectrumブランド展望車の 本画像シリーズに占めるシェアーは25%と高く4台に1台Spectrumブランド展望車となっている。
Bachmann SpectrumブランドのHeavy Weight PCシリーズ2000年以前から多くのRoadname(鉄道会社名)のものが発売されているロングセラー商品で、内装はないが、室内灯点灯し、三軸台車の回転に同調して四転するカプラーポケットのおかげで、長尺ボデーにもかかわらず曲線通過性能は抜群である。価格も比較的安く「走行派」の当社にとって「お買い得商品」となっている。
「走行Movie」シリーズS12・6ではこのBachmann SpectrumブランドのPRR Heavy Weight PCで統一された7輌編成特急列車の走行Movieをご覧頂くことが出来る。




   ⑨-2  PRR(ペンシルバニア鉄道)Tuscan Red塗装


最初に登場するのはPRR(ペンシルバニア鉄道)の展望車である。PRRの展望車(Open Deck Observation Car)は当社に3輌在籍するが1輌は既に本稿に登場済であり今回の登場はPRR鉄道展望車としては2番手となる。
この2番手展望車モデルはRivarossi製で、その特色は既に何度も記述しているように、台車マウント カプラー方式による抜群の曲線通過性能にある。またその装着カプラーはヨーロッパモデルの標準となるリング方式であるが、列車として運転する場合もリング方式同士の固定編成が組まれているのでリング方式カプラーの着脱交換は不要である。
その他のRivarossi製Open Deck展望車の外観上の特色は今回のStill写真でご覧頂けるように① Open Deck上に垂れ下がる派手な色合い(今回は紅白)の短尺カーテン② 窓越しに見える展望室内の大きなソファーやシート類等を挙げる事が出来る。




 ⑩  CB&Q(シカゴ・バーリントン・クイーンシー鉄道)ビジネスカーSilver塗装


KATO USA製ステンレス・コルゲート・ビジネスカーの本シリーズへの登場は今回で4回目である。ステンレスボディのこのコルゲート・ビジネスカーモデルでも実車でも、その近代的スタイルで人気が高かった。猶ビジネスカー名称の由来用途などについては③ー4に記載されているのでご覧下さい。
CB&Q社は、他の鉄道会社が夫々固有の塗色の列車を競って走らせていたころ今回登場のStainless ビジネスカーをはじめ、DL(機関車)、PC(客車)全てStainless White Bodyで統一した列車を最初に走らせた会社である。その後他社も全てStainless Bodyに切替えてアメリカ全土White Stainless Train時代が到来した。
それではCB&Q社のコルゲート・ビジネスカーを含むWhite Stainless Trainの走行Movie (S13・2')ガスエレクトリックカー牽引に牽引されるコルゲート・ビジネスカーの走行Movie (S14・9(1)) 内のBurlington (1) (2)をどうぞ。




 ⑪  C&A(シカゴ・アルトン鉄道)"Red Train"塗装



今回登場するオープンデッキ展望車は、シカゴとセントルイスを結ぶ"Chicago Alton"社の特急"Alton Limited"の最後尾に連結されていた展望車"CHICAGO"(固有名)である。
蒸気機関車が牽引し、最後尾にオープンデッキ展望車を連結した特急列車はアメリカと日本に多数存在した。このスタイル20世紀前半アメリカ日本で活躍した特急列車の標準的スタイルということが出来る。
これ等の標準的スタイル特急列車は、何れも個性的素晴らしい特急列車ばかりであるが、この中から当社ではNO1ランクされる特急列車としてChicago Alton社の特急"Alton Limited"を選んだ。
"Alton Limited"をNO1にランクさせた主要因は、その最後尾に連結されたオープンデッキ展望車"CHICAGO"の素晴らしさである。Pullman社製 展望車"CHICAGO"(ModelはRivarossi製)は長さ90フィート、巨大なボデイに内装された数々のらしい装備や、"Alton Limited"の走行状況は走行Movie S14・6に掲載されているので、そちらをご覧下さい。
今回のChicago Alton社のオープンデッキ展望車"CHICAGO"で長期シリーズオープンデッキ展望車の掲載を終了する。NO1と評価された展望車の掲載で本シリーズを終了できるのは幸いであった。


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